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■脱毛防止にアマチャ 毛乳頭細胞死に導くたんぱく質の働き抑制

資生堂と国立精神神経研究所は共同で、男性型脱毛の進行にたんぱく質の「TGFベータ2」が関与していることを 突き止めた。毛根が萎縮する退行期への移行を促すもので、活性型男性ホルモン「DHT」により増加し、 アポトーシス(細胞の自殺)を引き起こす酵素「カスパーゼ」を活性化、毛髪を生み出す毛乳頭細胞を 死に導くという。
一方、TGFベータ2の働きを抑制し、毛髪の成長期を延ばす有効成分をそれぞれ植物のアマチャとソフォラから 特定することにも成功した。
毛髪は成長期(5〜6年)、退行期(2〜3週間)、休止期(2〜3ヶ月)のサイクルを繰り返す。同社では男性ホルモンにより 毛が十分に成長する前に退行期が始まり、産毛化することが男性型脱毛の原因であることを見いだした。
そこでヒトの細胞を用いた実験を行ったところ、TGFベータ2が受容体と結合している部位に、アポトーシスが 起きていることが分かった。またアポトーシスが起きる時、デオキシリボ核酸(DNA)が分断化することも確認できた。
これによりTGFベータ2が退行期開始の原因物質であると判断、同物質の働きを阻害するため、植物エキス400種類の中から ユキノシタ科のアマチャが持つ有効成分「AMA1」を発見した。
また血行を促進し、毛幹伸長に効果がある成分をマメ科のソフォラから見いだすことにも成功した。実際にソフォラ抽出エキスを 半年間にわたり44歳の男性に塗布したところ、60マイクロメートル以上の太さの毛髪が16%から36%に増加した一方、 40マイクロメートル以下の太さの毛髪は40%から34%に減少した。
今後の研究については「TGFベータ2のカスパーゼに対する作用メカニズムを明らかにしていく」(辻弓子皮膚科学研究所研究員) としている。
(日刊工業新聞 2001年4月4日)


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