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■髪の成長抑える たんぱく質 資生堂などが発見/脱毛の予防に

資生堂と国立精神神経研究所のグループは、髪の毛が十分に育たないまま 抜け落ちてしまう原因となるたんぱく質を見つけた。男性ホルモンの働きで増える 「TGFベータ2」と呼ばれるたんぱく質。毛を作る毛母細胞の増殖を止め、細胞死 (アポトーシス)を引き起こすのに深く関係しているという。この物質の 働きを抑えられれば、毛が太く育ち、薄毛になるのを防ぐ可能性があるという。
毛髪には成長期、退行期、休止期というサイクルがある。男性型脱毛は毛根が萎縮する 退行期が早く起き、毛が太く成長できないまま産毛化して抜けてしまう。これには 男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)が毛根部で増えるのが原因と考えられているが、 詳しい働きは不明だった。
研究グループは、毛母細胞にエネルギーを供給する毛乳頭に男性ホルモンが作用すると、 TGFベータ2の濃度が上昇して細胞死を起こす酵素(カスパーゼ)を活発化させることを 突き止めた。通常五〜六年続く成長期が、人によっては三ヶ月〜二年程度に短縮、退行期が 早まるという。
毛髪の根元の部分である毛包を培養、TGFベータ2の働きを阻害するたんぱく質を加えたところ、 退行期の進行が抑制され作用を裏付けられた。研究グループは「脱毛要因の一つを明らかにできた」 としている。
(日本経済新聞 2001年3月30日)


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